「仕事」と「生業」
2004年1月26日
今日の朝日新聞のコラムで、作家のリリー・フランキーが「農家では米や野菜を作ったりするのは仕事って言わない、生業(なりわい)だって。あぜ道の草をむしったり荒地を耕したり、先を考えて作業をすることが仕事だと。」と書いているのを読んで、確かにそのとおりだなと思いました。
以前OLをしていたときは、いつも先々の仕事に追われて、上司にせかされないように常に先回りして仕事をこなすことしか考えていなかったのですが、今は、その瞬間、瞬間をとても大切にしています。
というのは、マッサージやカウンセリングというのは一種のアートだと思うからです。その瞬間に感じた感触や相手の言葉に応じて波長を合わせていくことがとても大事なので、いつもクライアントと向き合っているときは、一発勝負&全力投球でいかなければいけないので、その瞬間、瞬間にとても集中しているうちに気がつくと終わっているというのが現実です。
そういう意味では、今のサロンの内容全ては、「仕事」というより「生業」という方が近い気がします。というか、結局は私の中の表現方法のうちのひとつにすぎないのかもしれません。マッサージもカウンセリングもショップも、きっと私のやりたいことのほんの一部に過ぎなくて、きっと私にとっての「生業」は、「表現すること」にいきつくのかもしれません。
私にとって手段は何であっても「表現すること」は、=「息をすること」と同じくらい自然でもあり重要なことであるので、こうしてマッサージをしたり、カウンセリングをしたり文章を書いたりHPを作ったりすること全ては「生業」なのだろうな~とコラムを読んでふと思ったのでした。