フィンドホーン共同体へ参加して受け取ったもの~JOY❤~

2012年5月9日

2012年4月26日から5月7日までの全12日間に渡り、スコットランドのフィンドホーン共同体の日本語体験週間ツアーに参加してきました。
フィンドホーンのことは、マリオン・リー創始者の「フィンドホーン・フラワーエッセンス」が、フィンドホーンのお花から作られているので以前から知ってはいました。
ですが、実際、行ってみたいと思うようになったのは、311の震災後、これからの新しい社会を考えると、どうしても”自給自足の小規模コミュニティ”というキーワードが頭から離れなかったからです。
そう考えると、フィンドホーンは世界でも先駆け的に50年も、フリーエネルギー、自給自足、地域通貨、ラブインアクション(ワークシェア)、そして何より中心核としては、霊性の向上をモットーに、約400人という大所帯で運営し続けている点において、ここは絶対に訪れたいという気持ちが強くなっていったのが参加のきっかけでした。
そして、いざ訪れてみると、表向きはディーバや天使が沢山いるようなスピリチュアルなサンクチュアリ的なイメージが先行している点もありますが、実際、中に入って生活体験してみると、様々な年代の多国籍なスピリチュアリストが集まっている、実はいろいろな想念が入り混じった人間的な場所でもありました。
ですが、それらを統合すべくフィンドホーンコミュニティには、土台となるガイドライン「COMMON GROUND」があります。
*スピリチュアル・プラクティス、自己啓発、誠実さ、他人を尊重、直接的なコミュニケーション、反映、責任、非暴力、観点、協力、問題解決、約束、コミットメントの全14項目
また、それらの土台には、大いなる宇宙(西洋的にいうと神)からのガイドラインに沿って、アチューンメントで全てを決めていくという共通認識によって、ここまで維持してきたようです。
もちろん、これまで沢山の人がフィンドホーンに来ては、去り、まるで蛇の脱皮の如く、様々な問題に対しても柔軟かつ寛容に対処してきた結果が、現在の”ありのままのフィンドホーン共同体”だと言えるでしょう。
初期の頃は、アイリーンの啓示によって、ピーターから住人にメッセージを伝えられて全てを決定していたようですが、現在では、様々な過程を経て、時には失敗もしながら、現時点では、TOPはおらず、マネジメントチーム(経営陣)とカウンセル(審議会)がうまく連動して、意思決定をしているそうです。(ただ、今後も変わっていく可能性はあるとのこと)
また、フィンドホーン共同体の基本スタンスは、「人類の意識の変容をもたらし、よりよい世界を築き上げるのが目的」であり、その為、様々なグループワークを通してワンネスを体験するプログラムが豊富にあるということです。
もちろん、その中には、人間だけでなく、植物、鉱物、土地の精霊全てを尊重し、それらに神聖さに敬意を払って生活することが重要視されています。(実際、全てのモノには名前がちゃんとついてるのです!)
そして、上記のような体験をできるプログラムがフィンドホーンの中には沢山あります。私が今回参加したのは、「日本語体験週間プログラム」という、初めて訪れる人が一番最初に受けるプログラム。
1週間の中で、フィンドホーン共同体の生活をくまなく体験できる内容で、1970年代に作成されて以来、ほとんど変更されていないプログラムだそうですが、私は、実際受けてみて、このプログラムはとてもよくできたプログラムだなと感心しました。
というのは、私自身もこのプログラム中に、とても深い癒しや変容、そして浄化がもたらされたからです!(おそらく、一生の中で一番泣いた1週間でした)
正直、日本でも約10年以上、いろいろなヒーリングやスピリチュアルワークを体験してきましたが、今回、最終日のシェアリングで、「実は、私は全く癒されてなかった」ということに気付いたほどでした!
そんな大きな変容をもたらした1週間のプログラムの内容は以下の通り。
土曜日:イントロダクション&自由時間(時差ぼけ調整の為だそうです)
日曜日:午前:セイクリッドダンス  午後:パーク見学&グループプログラム(インナーライフ)  夜:グループタイム
月曜日:(早朝:希望者のみテーゼや瞑想参加:ちなみに私はチベット体操を無料レクチャーしてました(笑))午前:ラブインアクション(ワークシェアリング) 午後:グループプログラム(グループゲーム) 夜:グループタイム(自然について)
火曜日:午前:ラブインアクション 午後:自然散策 夜:グループタイム(コミュニティ)
水曜日:午前:グループプロジェクト(全体でガーデン作業) 午後:グループタイム(アートセラピー) 夜:フリータイム(パークでセイクリッドダンス参加)
木曜日:午前:ラブインアクション 午後:フリータイム(マリオンのフラワーエッセンスWS&個人セッション) 夜:グループタイム(個と全体の変容)
金曜日:午前:ラブインアクション 午後:グループタイム(最後のシェアリング)夜セレブレーションディナータイム
とまあ、見ておわかりの通り、自由時間はほとんどなく、朝から晩までギッシリつまった濃厚なスケジュール。(全てがオンタイムで始まるので、時間厳守です。)
ですが、私が個人的に関心したのは、想像以上にグループワークが多かったこと。
日本では個人レベルでの癒しやカウンセリングが主流ですが、フィンドホーンは共同体だけあって、グループ全体で奉仕するというワークがとても沢山あるのです。
そのひとつが、「ラブ イン アクション」。仕事を義務的にするのではなく、愛を持って奉仕するというスタンスで、割り振られた担当業務を毎日行っていきます。
私が配属されたのは、パークのキッチンで、おそらく一番忙しい部署だったかもしれません(汗)。
ですが、スタッフは音楽を掛けながらノリノリで、常に笑いながら調理をしています。誰一人として、苦痛な顔をして仕事をしている人は見かけませんでした。全ての作業の根底に「JOY(楽しむ)」という概念があるためでしょう。
また仕事の始まりと、終わりには、輪になって手をつないでアチューンメントを必ずしてから開始しますから、仲間同士の意思の疎通もバッチリです。
なので、誰一人として怠けてる人もいなければ、嫌々やっている人もいません。
勤勉な日本人からすると、笑いながら仕事をするなんて想像もつきませんが、ですが、必ず仕事は時間どおりに終わり、残業している人は1人もいませんでした。
そうした一貫したワークシェアリング制度のおかげで、共同体全体の基本生活スタイルが円滑に保たれているのです。(従って、給料は基本的には全ての仕事において同額)
またフリーエネルギーも進んでいて、共同体の電力は、4つの風力発電により全てまかなっていて、逆に余った電力を外部に販売しているほどだそう。
地域通貨もエコという通貨が1ポンドに相当し、どちらでも選ぶことができるシステムになっているそうです。
・・・こうして書くと、まるで地上天国のように思われるかもしれませんが、ここに定住するためには、沢山のスピリチュアルプログラムを受講したり、インタビューを受けなければいけないようなので、やはりある程度の資金力と霊性の高さは必要のようです。
決してアウトローの人達の溜まり場ではなく、むしろ自己確立した人達が、奉仕しあって協力して成り立っています。
ですから、スピリチュアルに”依存”している人達でなく、スピリチュアルを”実践”する人のためのコミュニティと言えるでしょう。
但し、霊性が高くなればなるほど、それぞれにとっての霊的真理も明晰かつ異なってくるでしょうから、意見の入れ違い等はやはりあるようです。
それらに対しても柔軟に寛容に対処し、まるで巨大なアメーバのようにあらゆる人の意識とともに共同体全体も常に変容しながら維持しているのが、フィンドホーン共同体の実態なのかもしれません。
(長年の住人が「人生で最高なことも最悪なこともコミュニティの中で体験した」という言葉が印象的でした。それだけ現実社会の縮図的な場所であるともいえるのかもしれません)
また、今後、フィンドホーン共同体のような小規模コミュニティが、世界でもどんどん出現してくることでしょう。そういった意味では、フィンドホーンの良い部分をこれからどんどん取り入れていくといいと思いますし、既にインドや各地のコミュニティと交流を図りあっているそうです。
従って、フィンドホーン共同体は、これからの地球に必要要素である、「コミュニティ、エコビレッジ、教育プログラム、自然体験」のミクスチャー的存在の先駆けとして今後も目が離せない共同体の一つとなりそうです。
私自身は、今回、フィンドホーンで受け取った沢山の愛と叡智を、これからの日本に分かち合っていきたいと思っています。
そして、最後は、”ワン・アース∞コミュニティ”が、この地上に現実として当たり前の社会になるよう、常に「Joy」の精神で、「Love in Action」していきたいと思います❤
<フィンドホーン共同体の日本語ページはこちら
  
 

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