背高のっぽになるためには・・

2003年7月27日

フラワーエッセンスのカウンセリングをしていると「自分に自信がない」という言葉が出てくる方結構いらっしゃいます。では何故、自分に自信がないのか、というと、私の敬愛しているアーティスト・美輪明宏氏の言葉を借りるとこういうことだそうです。
「私は自分が嫌いです、という人は何一つ達成したことのない人なのよ。お裁縫でも何でもいいのよ、何か達成すると、「ああ、私にはできたのだ。よくやった。」ってほめて、一つ自分が好きになれて自信ができるから。」
「ゆがんだ情報に惑わされず、自分なりの視点を持つためにはどうすればいいのか。そのためには世の中を俯瞰(ふかん)で見ることです。少し遠く高いところから、引いて眺める。観音菩薩の身長は180億万那由他由旬(なゆたゆじゅん)といわれています。那由他は古代インドの数の単位で極めて大きな数量のこと。由旬も古代インドの距離の単位。つまり億や兆じゃなく、宇宙に突き抜けるほど高いということです。その高さから見ると、現代の動きはもちろん、時間や歴史の流れまでが実にくっきりと見え、そして先の先まで読めるのです。<中略>たとえばインテリア関係の仕事につきたい人が留学を考えているとします。昔は美といえばフランスでした。でも今はアメリカ文化の植民地と化しています。フランスにもイタリアにも日本人の大好きなブランド品は沢山あるけれど、本当の美なんて希薄になって「るのです。だけど同じヨーロッパでもフィンランドやデンマークのように頑固に自国の美意識を守ってきた国もあります。自分の感性と合うと思うならそっちに行った方がよっぽど、本人のためになるでしょう。はやりの情報に踊らされていてはわからないことも、歴史や専門書をひもとけば、自分で簡単に見つけだせるのです。そしてその積み重ねが、あなたたちを少しずつ背高のっぽにしてくれます。いきなり観音様ほどには高くなれないけれど、確実に目線は高くなり、見えるものが増えていくはずです。つまり自分の身長を高くしていくために必要なのが理知と教養なのです。教養が積み重なれば、比べる材料も増えていきます。そうすれば自分なりの、しっかりとした自信に裏打ちされた意見や深い視点を持てるようになり、何が起ころうが揺らがない不退転の自分でいられるのです。」
つまり、まず何でもいいから達成すること、そして理知と教養を身につけることによって知識という裏づけのもとに冷静に物事を比較して分析することができるようになるということです。そうすれば、まぎらわしい情報に左右されることなく、自分を持っていられることができるということです。要するに、自信を持つためには、少しずつでもいいから知識をつけて達成していくこと、そうすることによって段々自分を好きになっていき、その結果自信につながるのかもしれませんね。

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