約50年ぶりに国産100%大麻糸「よりひめ」発売開始!

2013年5月14日

約50年ぶりにアンジェリ主宰の「麻糸績み後継者養成講座」をきっかけに、このたび6月より昭和初期に絶滅していた国産大麻糸を販売復活することになりました。
その国産100%手績み糸のブランド名は「よりひめ」。
まず、名前の由来は、古事記の「赤い糸伝説」です。
「昔々、活玉依媛(い
くたまよりひめ)という美しい姫がいました。
毎夜、見目麗しい青年が訪ねてくる内に姫は身籠ってしまいました。
驚いた両親が問いただすと『名も知らない美しい若者が毎夜通って来て共に 過ごすうちに恋におちてしまいました』と打ち明けました。
身元を知りたいと考えた両親は『邪悪を祓うために寝床の周囲に赤土を撒きなさい。
そして”麻糸”を通した針を青年の着物の裾に刺しなさい』と姫に教えました。
姫は、いつもの様にやって来た青年の着物の裾に麻糸の付いた針を刺しました。
夜が明けて青年に付けた、赤土で染まった麻糸を辿って行くと大三輪に辿り着きました。
夜な夜な訪ねてくる青年は大三輪の大物主大神(おおものぬしのおおかみ) だったのです。この三輪山伝説から赤い糸の言い伝えが始まりました。(古事記より)」
出雲大社の大国主命(別名大黒様)は、実は大物主大神(日本書記では、大国主神の和魂を大物主神と記載)とも言われ、活玉依媛(いくたまよりひめ)の夫ということになります。今年60年ぶりの式年遷宮の出雲大社にちなんだ名前が降りてきたのも、きっと偶然ではないでしょう。
また、「糸を縒る」という韻を踏んで、短く「よりひめ」という名前にしてみました。
ですので、今後、アンジェリの麻糸績み後継者養成講座にてプロデビューした方の績んだ糸は「よりひめ」ブランドとして、世の中にデビューすることになります。
また、単なる内職に留まることにないよう、製作者番号と個別の「紋」を表示することで、績み手の指名制度を取り入れることに。
全て手作業のため、績み手の個性によって糸の風合いが異なります(ここがまた手作業の良いところ!)なので、消費者は、気にった績み手を毎回指名することもでき、また指名された績み手には、インセンティブとして指名料や技術料を還元するシステムにしています。
こうして、更に績み手のモチベーションを上げて、常に技術を研鑽していくことにより、「よりひめ」の糸は、更なる成長を遂げることでしょう。またその結果、市場にも常にハイクオリティの作品が流通することになります。
また、糸を入れる台紙にもこだわり、今回は今注目の国産「竹紙」を使用することに。
竹も現在、放置された竹林による環境問題も発生しているそうです。
その問題を解消するひとつの方法として、間伐された竹を原料とした紙を使用することがあげられるそうです。
ですから、「よりひめ」プロジェクトのベースの信念は、「循環」&「調和」です。
人と自然界からの贈り物である「大麻」&「竹」を、績み手&アンジェリ&消費者にとって、喜びをベースにこれからどんどん市場に流通していくことを願ってもやみません。
糸のクオリティに関しては、麻糸績み後継者養成講座基礎行程全2回&アドバンス講座を出席後、麻糸績みサークルに最低5回以上出席し、それから館長の技術チェックを受けて、
OKをもらった人しか、「よりひめ」デビューはできない流れになっていますから、
クオリティの低いものは、決して流通しないようにしています。
それは、私自身も、元々、アロマボディセラピストとしての施術者であり、自分の仕事の結果がその場でダイレクトにかえってくる仕事を10年以上続けてきて思うのは、やはり、プロは、常に一定のクオリティを保ち続けられることが必須条件。
ですから、績み糸にもムラがあったり、均一でない場合は、館長がOKを出しません。
また、糸は、モノづくりの全てのベースであり、ここから、布やロープなどに発展していくわけですから、糸が緩んでいては、あと後の作業にも響くことになります。
また、績み手の個性がはっきり現れるのも完全手作業の本当に面白いところで、実は、績み手のエネルギーも糸に反映されていることになります。
ですから、不思議な事に、プロデビューまでたどり着ける人はある程度、魂が浄化された澄んだ意識の人が多いように感じました。(もしくは、大麻の浄化作用の相乗効果もあるかもしれませんが)
いずれにしても、まっすぐに天に向かって伸びていく大麻草のように、績み手の心情もダイレクトに糸に現れてくるところも、大量機械生産では決して出せない持ち味であり、それがまた「よりひめ」ブランドの面白さともいえるでしょう。
先日のフェアトレードDAYで聴いた「ピープルツリー」代表のソフィア・ミニーさんも言っていました。
「大量機械生産だと、余計な電気もかかるしCO2も発生してしまう。また大企業にばかり利益が一極集中してしまう。それらを防ぐためにも、消費者が画一的なものばかりを求める認識を変えて、立場の弱い女性の自立支援に向け、一つ一つの持ち味が違う手仕事の作品を買い物を通して支援していってほしい」とのことでした。
麻糸績みは、逆に機械生産に向かず、またあまりにも手間暇がかかり過ぎて割に合わないことから、どんどん績み手がいなくなってしまったという流れがありますが、
逆に、機械を使わないからこそ、電気もいらないし、余計な環境汚染をすることもなく、
自分の手があれば、その場でできる技術なのです。
(昔は盲人の方の仕事でもあったそう)
ですから2013年という原点回帰の流れに乗って、もう一度、昔ながらの手仕事の良さ、またその風合いや、個性を「よりひめ」を通して感じて頂ければ幸いです。
ちなみに、昨年7月から始めた「麻糸績み後継者養成講座」は、何せ今まで誰も着手してこなかったことだけに、本当に試行錯誤の連続でした。また、「後継者養成講座」となう
っても、館長が10年かけて、しかも3回位死にそうになりながら(汗)、80歳のおばあちゃんのところに弟子入りしたその技術を、今の若い女性たちが、一体どのくらいで習得できるのかも、正直、立ち上げ時期には全く未定でした。
ですが、いつものごとく、私の中には「絶対できる」という根拠のない自信(笑)があったので、こうして今も「麻糸績み後継者養成講座」も、毎回、満員御礼の第10期まで続いているわけです。
そして、今回、約10カ月の歳月を経て、ようやくプロデビュー者が、昨日、2名誕生致しました!
館長の費やした10年の10分の1の歳月で、ここまでたどり着けたのは実に快挙としかいいようがありません。
これも、館長の麻に対する情熱と、それにこたえ続けた生徒さんたちの信念の結果といえるでしょう。
今まで、大麻の糸が流通したことがないので、今度は、これが売れるかどうかも全く今の時点では見当がつきません。
ですが、是非、これが縄文時代の12000年前から続いている技術で作られたホンモノの大麻の糸なんだということを、まずは、是非手にとって触って頂きたいです。
(おそらく、今の若い人達は触ったことも観た事もない人がほとんど)
エネルギーに敏感な人ほど、その波動の高さに驚くはず。
元々は、天皇の衣装や、伊勢神宮のお札(お札のことを大麻という)、巫女さんの髪結いなど、神の依りしろとして古代から神聖な植物として扱われていた大麻の糸ですが、
むしろ、それらを今後は、日常生活の中に霊性を落とし込むツールとして、大麻の糸で作られた製品を、どんどん取り入れていって頂きたいと思います。
また、需要が増えれば、供給も増え、値段も下げることができるようになります。
ですので、是非、共感された方は、シェアをお願い致します。
現状では、大麻の糸は絶滅したもの(もしくは、存在しない)という認識になっていますので、
まずは、広く認知させることが急務です。
特に、伝統工芸の分野では、大麻糸がなくて困っている人も多いという話を良く耳にしますので、お着物や装束のちょっとした修正でしたら、10mもあれば十分可能です。
また、績み手もまだまだ足りないので、是非、「麻糸績み後継者講座」にもご参加下さいませ。麻糸績みは、自分のペースで一生続けられる技術職。
これからの時代は、会社に依存するより、個人で技術を身につけ、場所を問わず、また自分のライフスタイルにも適応しながら、身ひとつで仕事ができるようになっていた方がよい時代へと移行していきます。昔は、死ぬ間際まで糸産みしていた人もいたそうですから、今から、習得すれば失業の心配もなくなります(笑)。
<麻糸産み後継者養成講座 第10期生募集中>
http://www.salon-angeli.com/archives/28.html

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